- どんな場合でもインプラントは出来るのですか?
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全身疾患があり、抜歯程度の手術が出来ない場合や骨粗鬆症などの骨系統疾患、
学童、超高齢者では行えません。
また局所的には、歯の抜けた部位がインプラントするのに不適当であったり、その部位の骨の量が不十分であったり、顎の関節異常、高度のくいしばりなどがある場合には出来ない事があります。
しかし、骨移植や顎の関節の治療などをしてから行える場合も少なくありませんので、相談していただくと良いと思います。
- インプラントオペの痛みや腫れはどの程度でしょうか?
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オペ時には抜歯や虫歯治療の時と同じ局所麻酔をして行います。痛みや腫れは個人差や部位によりますが、基本的にはあまり無いか、抜歯と同程度です。特別痛かったり腫れたりするような処置ではありませんのでご安心ください。
- インプラント自体はどんなものでできているのですか?
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インプラントは大きく分けて2つの部分に分けられます。
- 1.インプラント体(フィクスチャー):これは生体親和性のある金属「チタン」で出来ています。
- 2.上部構造:これは口の中に見える歯とそれを支える部分です。この部分はインプラントを埋入した部位によって使い分けることがあり、チタン、セラミックなどで出来ています。
いずれも身体に優しく、長期間安定する材質です。
- インプラントオペは安全でしょうか?
現在インプラントオペの成功率は97%ほどと言われています。
また当院では通常のレントゲンではわからない部分も立体的に見ることができるCTや、最高クラスの滅菌機器も完備しているためオペ前の診査・診断や、衛生管理に関しても安心していただけると思います。
- インプラント治療は何歳から何歳まで出来ますか?
一般的に骨の成長がほぼ終了するのが16歳以上とされています。若年者の場合は保護者の同意があったほうがいいのでしょう。はっきりとした年齢制限はありません。
また年齢の上限に関しては、具体的な数字はありません。体の状態や、自身でのメンテナンスが可能であれば高齢の方でも問題ありません。
- インプラントの治療費はどのくらいでしょうか?
インプラント治療は特殊な場合を除き保険適用外となります。
患者さんごとにお口の状態が違うように、インプラント治療の治療計画も変わりますので治療費もそれにともない変わってきます。
当院の場合、シンプルなオペで税込み35万円程度となっています。詳しくは当院特集ページをご覧ください。
- インプラント治療の利点はなんですか?
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インプラント治療においては、残っている歯を削ったり、残っている歯に義歯を安定させるための装置を付けたりすることはしません。
残っている歯に負担をかけずに治療をおこなうことができることでほかの歯が痛んでいくのを防ぐことができることもインプラント治療の利点です。
- インプラント治療のあとは会社や学校は休んだほうがいいですか?
インプラント治療の程度によりますが、通常は次の日から仕事をされている方が多いです。腫れやアザができる場合がありますが、多くの場合生活や仕事に大きな影響はありません。
- インプラント治療では他の自分の歯を削って治療する必要はないのでしょうか?
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はい。インプラント治療は、従来のブリッジや義歯とは違って、隣り合った歯を削ったり、被せ物をする必要がないのです。そのため、歯がない場所を補うために他の歯に負担がかかることがありません。
入れ歯やブリッジの支えになっていた歯がぐらついてきたという経験のあるかたや、健康な歯を削りたくないという方のニーズにマッチした治療法と言えます。
- インプラント治療後の注意点を教えてください
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はい。
インプラント治療に限らないことですが、術後は創部から感染が起きやすい状態になっています。
そのため、処方された抗菌薬や、自宅での歯磨き、医院に来院していただいての消毒などで口腔内を清潔に保つよう心がけてください。喫煙など傷の治りを悪くしてしまう習慣も控えていただくことが重要です。
- 歯周病だと言われていますがインプラント治療は出来ますか?
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歯周病の患者さんにおいては、治療後のインプラントの残存率(寿命)が低いことが報告されています。 歯周病に罹患している場合は、歯周病の治療をおこなってから、インプラント治療をおこなうことをお勧めします。
- インプラント治療後はMRIやCTなどの画像検査は可能ですか?
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はい、MRIやCT検査は可能です。
チタンあるいはチタン合金のインプラントを用いてインプラント治療を受けた場合、そのインプラントがMRIによる画像診断に影響を及ぼすことはありません。しかし、磁石を併用している治療法の場合MRIの画像が乱れることがあるので注意が必要です。また、チタンのインプラントが埋まっていることによって、CTによる画像診断が影響されることもあります。詳しくは当院にてお尋ねください。
- 歯を抜きましたが、インプラントオペの時期はいつ頃がいいですか?
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歯を抜いた後、約3か月後にCTでの骨の治り具合を調べます。インプラントが出来るくらい骨が治っている場合はそのままオペのプランを相談していきます。インプラント出来るくらい骨が治っていない場合はオペの前に骨を増やす処置が必要になります。
また、もうすでに歯を抜いてから半年以上経過しているかたは、抜いた場所をそのままにしておくと骨が減ってしまったり、周りの歯への過剰な負担を強いることになり、咬合全体が崩れてしまう要因になります。出来るだけ早くCT撮影をしてインプラントを含めた治療の検討が必要です。
- インプラントオペにかかる時間はどれくらいですか?
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はい。シンプルにインプラントを1本を埋入するケースでご説明します。
オペ当日はまずオペ部位のクリーニングを行います。その後、局所麻酔を行いオペ開始です。
患者さんごとにオペの内容も変わってきますが、約1時間程度で終了です。治療の前後に予定がある方は事前に当院へご質問ください。
- 糖尿病ですが、インプラントをしても大丈夫ですか?
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はい。内科で血糖値を正常にコントロールされていて、歯科で口腔衛生状態を良い状態に保てていれば、問題はありません。血液検査の結果をもとに相談していただくのが良いでしょう。
- 金属アレルギーですが、インプラントをしても大丈夫ですか?
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インプラントに使用されている金属はチタンを使用しています。
チタンによってアレルギー反応がおこることはまれと言われていますので、通常は大丈夫でしょう。
金属アレルギーは、原因となる金属イオンと体内の免疫細胞とが過剰に反応して起こります。インプラント体の組成は純チタンあるいはそれに近いものが現在の主流で、チタンは大気に触れると表面に酸化チタンの皮膜を形成し金属イオンを溶出しづらい金属です。このため、チタン製のインプラント体は骨の中に入れてもアレルギー反応が起こりづらいと考えられています。
しかし、チタンに対してもアレルギー反応を起こす方も全体の0.6~1.7%いらっしゃるので、インプラント治療の相談の際には担当医へお伝えください。
- インプラント治療後は快適に食事が出来ますか?
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はい、インプラント治療後はご自身の元の歯と同様か、それ以上にしっかりと噛めるようになります。特に義歯からインプラントへの変化は劇的ですので最初は慣れが必要かもしれませんが、慣れるととても快適になるでしょう。
- インプラント治療後は特別なケアが必要ですか?
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他のご自身の歯も含めて丁寧にブラッシングをしていただくことに変わりはありません。歯を失った原因が歯周病などのケア不足だった場合は歯科医師や歯科衛生士から正しいケアの指導を受けていただくことが重要です。
- インプラントのメンテナンスとは?
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通常の定期的なメンテナンスでは主に歯周病や虫歯がないかなどを審査し、クリーニングを行います。
その際、歯周病の進行度合いを測るためにプローブと呼ばれる細い器具を歯茎にあてて検査します。
しかし、インプラントの場合は天然の歯と形態が異なるため、プローブを使った同様の検査だけでは正確性に疑問が残ると言われています。(厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」参照)
したがって、プロービングだけでなく、出血・排膿・発赤や、場合によってレントゲン撮影も併用しての診査が必要です。当院では、当院でインプラントされた方だけでなく、引っ越しなど様々な理由で以前のクリニックへ通院できなくなった方のメンテナンスも受け付けていますので、気軽にご相談ください。